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ぶきっちょなんでも分解屋さん

スキー&スノーボード2004-2005

上司に似る部下

 「上司に似る部下」


 親の背中を見て子供は育つように、上司の仕事の仕方を見て部下も仕事をするようだ。しばらく見ないうちに、僕の同僚が上司と同じような仕事の仕方をするようになっていた。

人は権威に弱い
 どこかのホームページで、人は権威に弱いと言うことが心理学的に証明されているようなことを、目にしたことがある。上司というある意味権威のある存在から、言われていることは絶対的に聞かなくてはいけないと感じているのだろう。

悪い癖
 上司の仕事の下手さは有名である。どんなに忙しくても、追加依頼された仕事を受けてしまうのだ。そんな状態では、一つ一つの仕事がいい加減になっていくのは必然である。そして言い訳が「忙しい」という言葉だ。同僚はそのまんま真似をしていた。同僚本人は、多分真似をしていることに気がついていないと思う。

できの悪いコピー
 まだ上司の方が経験があるため、いい加減な仕事をしても、自分で責任をとったりすることができる。しかし、同僚はまだ社会人経験が短いため、できの悪いコピーになってしまっている。若さ故に自分が周りにどれくらい迷惑をかけているのか理解できていないのだ。何と言っても上司と同じやり方をしているのだ、文句を言われる筋合いはないと思っているのだろう。レベルが低いことに気がついていない。

充実感
 自分が周りに迷惑をかけていることに気がついていないし、多くの仕事をしているし、任せられている。この状況では、若いと自分は仕事をこなしているのだと勘違いしてしまうのはしょうがないことだ。進行中の仕事では、あまり悪い癖に関する批判はされない。とりあえずどうにか仕事を終わらせることを考えるからだ。多くの場合、プロジェクトが終わった後に、次の仕事で評価が分かる。


 同僚に悪い癖が付いてしまったのは非常に残念だ。禁断の果実である「忙しいから」という理由でいい加減な仕事をするようになってしまったのだ。一度味わうと、なかなか忘れられない。


以上
# by ma2mura | 2006-10-01 14:49 | 派遣生活

うつむいて歩くような人

 「うつむいて歩くような人」


 前には進んでいるのだけど、うつむいて歩いていると半歩先ぐらいしか見ていない。そんな人を見かけた。

半歩前
 うつむいて歩いている人は、半歩ぐらいしか前を見ることが出来ない。しかし、見えているだけ何かあったときに、対処することができる。反射神経さえよければ、ぎりぎり問題が発生したときに、避けることが出来る。誰かが、先導をしてくれたり、流れについて行くだけであれば、これで十分なのかもしれない。

楽しいのか
 周りの状況が見えていない状態では、景色を楽しむことはできない。ただ黙々と前に進むだけである。それって楽しいのだろうか、疑問に思う。前に進んでいるというだけの、とりあえずの単なる充実感で、進んでいるのだろう。

周りの状況
 半歩先しか見えていないのか、半歩先しか見ないでいるのか、どちらなのかはわからない。なんとなくだが、両方なような気がする。周りの環境を見ることができれば、困難を避けることが簡単にできるし、素晴らしい景色も眺めることができることもあるだろう。それをしないのは、もったいないと思う。

歪んだ快感
 人は同じ状況が長く続くと、それを楽しみ始めてしまう傾向があるように思う。この場合、半歩しか先を見ないで進むことが、段々と楽しくなり始めてしまって、周りをみることをやめてしまっているようにも思う。こうなった後に、周りを見るようになるのは、難しくなってしまうのだと思う。


 半歩前しか現実を見ることができない人は、多くの困難を避けては通れない。もっと先を見て欲しい。


以上
# by ma2mura | 2006-09-30 18:53 | 人について

頼まれたことをやらない人

 「頼まれたことをやらない人」


 相手が誰であろうと、頼まれたことをやろうとしない人を見かけた。

矛盾
 彼は、多くの仕事を抱えていて、とりあえず仕事を頼まれると断ることをしない。「頼まれたことをやらない」と「仕事は断らない」が彼の中で同居しているのが面白い。仕事は断らないが、メール一通書くお願いは聞いてはくれないのだ。

言い訳
 頼まれたことをやらない、彼なりの理由は「忙しいから」であると考えられる。仕事を断らずに多数抱えていれば、忙しいためやらなくて良い理由として、一見正当にみえる。実際には、やっかいな頼まれごとをやらないために、多数の仕事をやっているのだろう。

才能
 彼の技術力は平均以上なので、ちょっと難しい仕事をあっという間にこなせる。でも、ちょっと苦手な仕事はまったくやらないのだ。周りの技術者のレベルが低いのもあり、自分が評価されていると、とても感じることができる。この才能が、彼の「頼まれたことをやらない」を修正しなくても、やっていけると思わせているのだろう。

逃げ切り
 仕事を明確にしない曖昧なやり方をした場合、頼まれたことをやらないと、痺れを切らした誰かがしょうがなくやることになる。指示を行わなくても、自分のタスクを進めるために、権限等がなくてもしょうがなく、仕事を行ってくれるのだ。それを待って、逃げ切ってしまう。彼の周りは、ほとんど我慢大会を行っているようなものだった。

頑固
 頼まれごとはとりあえず口では、「やります」のように言うが、結局はやらない。内面では凄いプライドが高く頑固なのだろう。普通よりもプライドが高く頑固なため、周りと協調して生活するために、とりあえず周りに同調するという、表層のシステムが幼い頃に形成されたのだと思う。なので、期待を裏切ることは、昔からやっているため、罪悪感が全くないように思う。



 結論として、彼はプライドが高く頑固、やりたくないことは死んでもやらない。けど、周りと仲良くしたい寂しがり屋なのだと思う。


以上
# by ma2mura | 2006-09-19 22:50 | 人について

失敗を必要とする商売

 「失敗を必要とする商売」


 こんなぼろいシステムどうして買うのか、あるいは売っていて恥ずかしくはないのかというシステムを多く見かける。特に社内システムがこれに当てはまる。

使えないシステム
 IT化すれば、どんなものでも効率化すると、信じている人達がお金をかけずに作らせたシステムほど、使えないシステムはない。そしてその多くが、公共のプロジェクトであったり、社内のシステムをIT化したものである。恐ろしいことに、使った方がどう考えても工数が増えてしまうのではないか、というようなシステムも多く存在する。これらが、どういった仕組みで構築されるのかが疑問だった。

まずはぼろいシステムで
 最初はとりあえず、ぼろいシステムでも良いから、業者あるいは社内の責任者達は、最初はとりあえず納品することに意味があるようだ。つまり、「IT化した」という実績を作らなくてはいけないということだ。業者は、提案段階では夢のようなことを説明するが、その夢はとても限定的だということが、プロジェクトを進めていく上で発覚する。しかし、発覚した頃にはもう契約済みであったりするので、後戻りはできない。これで、ぼろいシステムを買わされたことになる。
 近年は、お金がなかったり、たいした技術者がいないので、たいした物を作ることはできない。これは時間には依存しない。設計すらできないようだ。

改善でお金を取る
 ぼろくて使えないシステムを売っておいて、改善案を提案する。社内の責任者達は、社内からの批判により改善せねばいけない分、この提案を拒否するしかない。最初のスタートラインが低いため多くの改善案を提出することができる。最初のぼろいシステムがわざとであるかように改善提案を行う。そうまるで押し売りのようだ。これがトータルソリューションであれば、余計に逃げられない。

完璧なシステム
 最初から完璧なシステムを作ると、後々にお金を取ることができないので、業者としてはそんなシステム作りたくないようだ。やり方はいくらかあると思うが、それを実現するためには、一定レベル以上の技術者が必要となる。そんなにお金をかけてられないし、メリットもないと考えられているようだ。


 ITとは、まだ未成熟な技術なのかヤクザな世界である。

以上
# by ma2mura | 2006-09-19 22:02 | 派遣生活

曖昧に仕事を進める

 「曖昧に仕事を進める」


 派遣先でリーダに言われた言葉がこの「曖昧に仕事を進めていきたい」という言葉だ。日本人らしく曖昧に物事を進めていきたいのだそうだ。

指示を明確にするメリット
 効率よく物事を進めるためには、やることを明確にし、進める上で迷いが生じないようにすると効果があると思っている。僕はこれを信じているため、僕が人に指示する時には、指示をなるべく明確にしている。ただしこれにも例外があり、人を育てることを踏まえた場合、効率より育成を考慮し指示を明確にしない場合も考えられる。

指示を明確にできない理由
 曖昧な指示を行うことで、自分の責任ではないと考えたいのだと思う。これは責任という言葉の考え方が、システムとミスマッチしているから、このような考え方に陥るのだと思う。本質的には、明確な指示だろうが、曖昧な指示だろうが、仕事が上手く進めることができれば、どちらでもかまわないはずなのだ。つまり、曖昧な指示だろうが、多くの責任は指示した人にあるとの定義すれば、このような問題は発生しないのだ。責任という考えからの逃避のため、考察が成されていないと予想できる。

曖昧な指示を明確にしてはいけない
 指示する人に具体的なアイデアがなく、指示を明確にすることができない人もいる。こういった場合、指示される人が指示する人からヒアリングを行い、進め方を明確にしていくことも考えられる。これを行ってはいけないと言われてしまった。ここから考えられることは、どうしても責任問題の回避でしかないと思う。完全に臭い物には蓋をしてしまいたいのだろう。臭くなる前に、どうにかできるのに、現実を見ることができないのだろう。

トラブル
 曖昧に仕事を進めた場合、どうしても計画的に行った場合よりも、仕事の網羅性が薄れてしまい、仕事が忙しくなったり暇になったりしてしまったり、恐ろしく忙しくなってしまったりする。忙しい時には、仕事の精度が悪くなってしまう。その場合、より多くのトラブルを抱え込んでしまうのだ。そして、その忙しさを気合いと根性で乗り切ったりすることに、仕事の満足を得ていたり、上司のそのこと評価されるような仕組みになっている。


 曖昧な世界は、無責任と、気合いと、根性と、歪んだ満足感で蔓延しているように見える。ただ、僕は嫌いだけど、これは好みの問題で、それでも評価されるのであれば、それは問題がないと思う。


以上
# by ma2mura | 2006-09-19 01:39 | 派遣生活



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