昔上司だった人に、とても頭の回転が早く、技術力が高く勤勉で、物の表現の仕方を知っていて、体育会系のノリで強引なところもある人がいた。あっという間に出世していった人である。周りは彼が怒鳴り散らかしたりすることもあるので、恐れられていた。
一事が万事 彼が僕によく言った言葉の中に、一事が万事という言葉がある。一つの事柄からすべてを推察できるということである。彼は、それを中心に考えているのか知らないが、人への評価や物の評価に限らず一事しか見てないかのように振舞うのだ。つまり、自分が一瞬出会った時の感じで物の評価を決めている傾向があるのだ。 恐ろしいところは、その一瞬の観察の評価がかなりレベルの高い評価を行っている点にある。このため簡単には否定できないのである。 一事が万事というのは、統計学と似たような感じを受ける。統計学は、多くの集合の中から、少数のサンプルを取り出し、多くの集合を推測するという考え方だと思う。統計学と同じだとすると、一事はサンプルということになる。ここで重要なのは、サンプルの量である。僕は、彼が一事と考えるサンプルの量が少ないと思う。特に人を判断するのに、短時間で色々と判断し結論を出すのは早合点過ぎると思う。 決めつけ 彼は、早合点しすぎるのである。決め付けとは、早い段階で判断し結論付け、その結論が更新されないのだと思う。人や物は時間が経過すれば、変わるものである。評価とは常に変動するものだと認識し、常にサンプルの取得を行い続けなくては、正確な評価等し難いと考えられる。 決め付けによって起きる事 決め付けることは、善悪についても同じであると思う。自分の味方か敵かすぐに判断して、敵だと判断したらすぐに攻撃を行う。もしも、迷いがあれば攻撃は中途半端なものになり、怒鳴りつけることは難しい。 彼らは相手よりも先に、味方か敵かを判断し先手を打つことを目的としている気がする。あるいは、相手よりも先に相手を馬鹿にするのである。後手になってしまうと負け犬の遠吠えのようになってしまうという効果を狙っているのだ。 きっと、攻撃から自分を守るために決め付けを行っているのだろう。 決断力 決め付けとは、ある意味決断力と似ている気がする。決断力は、決め付けることができなければできないことでもある。正確に様々なものを評価するには、早期に決め付けることは正しくない、だが早々に評価をしなければならないことも多いだろう。 だから、一概に決め付けると言う動作を批判してはいけない。ただ、決め付ける人という風に言われる人は、決め付け方が上手くないと言える。すべてはバランスなのかもしれない。 以上
by ma2mura
| 2004-09-03 15:01
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