「じっくり物事を進める能力」
本当に大きなことを行う場合は、最初に急に立ち上がり後はゆっくりと事が流れていくことが多いと思う。 創造の天才はせっかち 次々と画期的なアイデアを世に出していく人は、思いついたアイデアを早急に次々と実現していくことを望むことが多いと思う。人々に感動の渦に巻き込むことができたり、人々に感謝されるとわかっていることを、実現する能力があるにも関わらず、それをゆっくりやることはとても難しい。早く自分のアイデアを実現して、人々に見て欲しくなるものだ。 せっかちは排斥される 画期的なアイデアを創造できればできるほどに、それを急に実現すると人は恐怖する。画期的なアイデアとは、裏を返せば人々が思いもしないことなのだ。自分が思いもしないことを、現実のものとして実現し始められれば、嫉妬や恐怖の元となってしまう。その恐怖が最大限になったときに、排斥が行われる。古代であれば、抹殺ということだ。 じっくり進める能力 ゆっくり広報を行い、人々がアイデアをそこそこ理解するまでじっくり待ち。実現するタイミングを見据え事を進める力のことだと思う。うまくやらなくてはいけないのは、人々が忘れない程度に進めるということだ。ところどころにイベントを差し込む必要があるだろう。 平行して進める じっくり進めるということは、ゆっくり進めてしまうため結構暇になるということだし、時間がかかってしまう。一個ずつ進めるのは、非効率なのだ。そこで、平行して多くのことを進めていく必要が出てくるのだ。そして、平行して進める時には複数のことの合流地点が重要になってくる。 計画が命 じっくり進める時は、長期計画になる。この長期計画を立てる能力がこの、「じっくり物事を進める能力」の主たる力だと思う。長期計画になれば、予想外のことが起こったりするもので、それらに柔軟に対応する計画が望まれる。 これは、塩野七生のローマン人物語14~16に出てくるアウグストゥスを読んで色々考えたことだ。 以上
by ma2mura
| 2004-12-31 12:10
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